2018年2月19日
日々のこと

 

長崎ではランタンフェスティバルが開催中。中心部は毎日たくさんの観光客で賑わっています。

 

 

冬限定のブレンド『ショコラ』の販売が今月末までとなりました。

深煎りのみで作っていく寒い時期にぴったりのブレンド。お好きなかたも、まだのかたも、最後までお楽しみください!

 

オンラインショップでのご購入はこちらから↓

http://shop.kariomons.com/?pid=85919309

 

 

2018年2月11日
イトログ

 

『サラティエルさんの死』

 

2018年を迎えてすぐの1月5日、ラ・エスペランサ農園のサラティエルさんが交通事故で亡くなったとのメッセージがニカラグアの農家さんから届いた。

僕は最初そのメッセージの意味がわからず、どういうことなのだろうとぼんやり考えていたのだけれど、その後しばらくしてサラティエルさんの息子サミュエルから送られてきたメッセージを読んでその全てを理解した。

 

ニカラグアは今、収穫期の真っ只中。この時期はピッカーと呼ばれるコーヒーの実を収穫する季節労働者で農園は溢れかえる。

ただし近年、季節労働の収入の不安定から、通年雇ってくれる都市部のタバコ工場に勤めたり、コスタリカやパナマといった隣国へ出稼ぎに行ったりと、ピッカーそのものの数が減り、結果、収穫期に腕の良いピッカーを獲得すること自体が難しくなっている。

サラティエルさんが事故にあったのは自身の農園があるエリアとは違うエリア。

地元のニュース記事ではおそらく収穫を手伝ってくれるピッカーを探しに出かけていたのだろうと。その道中の出来事だったそうだ。

 

サラティエルさんに最初に出会ったのは2011年。一昨年まで一緒に買い付けをしていたグループにニカラグアに連れて行ってもらったときだ。

滞在しているオコタルの街からほど近いディピルトというエリアで、農園に着くなりずんぐりとした体格の熊のようなおじさんが現れた。サラティエルさんだ。

彼はみんなを家の中に招待し、ひとりひとりにお土産を手渡してくれた。ここから昨年まで毎年彼には会うのだけれど、ロバの置物やテーブルいっぱいのフルーツ、農園のロゴが入ったTシャツなど、その度にたくさんのおもてなしをしてくれた。

 

彼の農園で収穫の体験をしたことがあった。

手ほどきを受けていざ収穫。しばらくすると彼が僕が収穫したカゴの中のコーヒーチェリーを手に取りスペイン語で話しかけてきた。

「これは一見赤く熟したように見えるけれど、裏面にいくにつれて少しずつ黄色になっている。これはまだ収穫するには早いんだ」

こういった内容のことをジェスチャーを交えながら熱心に丁寧に説明してくれた。収穫中の手つきや高い枝についたコーヒーチェリーの収穫の仕方など、実際の収穫も目の前で実演してくれた。

 

ある年、ディピルトエリアのコーヒーの品質が例年よりも下がったことがあった。コーヒーの木の病気であるサビ病が中南米を襲ったときだ。

彼の家でいくつかの食事とフルーツを囲みながらこんな話をした。

「今年はコーヒーの品質があまり良くない。コーヒーチェリーが熟す途中に落ちてしまったり、木そのものの状態もあまり良くないようだ。雨も多い」

何でも屋の彼は焙煎もやったりはするけれど、コーヒーの味を専門的に評価できることはなかった。これまで培ってきた経験と木の状態から間接的にコーヒーの味を評価していたのだろう。実際、カッピングの結果も良くはなかった。

チェリーの状態などいくつかの成分検査は実施していたものの、肌感覚で直感的にコーヒーに向き合う彼の正確さに驚いたのをよく覚えている。

 

結果的に最後に彼に会うことになった2017年。

初めて一人でニカラグアを訪問した僕を彼はいつもと同じように迎えてくれ、息子のサミュエルさんと一緒にこれからのビジョン、サラティエルさんとサミュエルさんのそれぞれの考え、今後の農園の方針、そういったことを農園の中で話してくれた。

その話を聞きながら今後サミュエルさんに農園が引き継がれた先のことを僕自身とても楽しみに感じたし、きっと彼らも希望や未来を描いていたはずだ。

 

その夜、街のレストランでサミュエルさんと夕食をとっていたらサラティエルさんがやってきた。

手には箱入りのクッキー。僕の子どもたちにと持ってきてくれたのだ。どうやらクリスマスの売れ残りで、彼そっくりのサンタクロースのイラストが描かれたパッケージに思わず笑いがおき、彼自身もそれを顔のそばに近づけて写真を撮らせてくれた。

お決まりなのかもしれないが「また来年」という言葉を交わし別れた。彼との最後の時間だった

 

カメラを向けるといつも何かしらのリアクションを見せてくれるので明るい写真ばかりが残る彼だが、時折とても真面目な顔で話す時があった。コーヒーの話や生活の話、家族の話をするときだ。

コーヒーの買い付け額がそのまま生活に直結する小さな農家であったため、評価や買い付け額などにはとてもシビアだったと思う。僕なんかはあまり量を買えるような大きなコーヒー屋ではないから取引をする負担も大きいだろうに、毎年あたたかく迎えてくれ、一緒に農園を案内し、確かな品質のコーヒーを譲ってくれる。

今になって僕はその心遣いになにか応えていれたのだろうかと不安になるくらいだ。

 

美味しいコーヒーが当たり前に手に入るようになってきて、そのぶん作り手の顔も消費者から見えやすくなってきた。

でもそれだけではダイレクトトレードは成り立たず、お互いの生活や人生のようなものを重ね合わせながらひとつの共同体として一緒にコーヒーを作っていく覚悟が必要となる。

 

消費の現場から作り手の顔が見えることが透明性だとは僕は思わない。

むしろ作り手から消費の現場が見えることが真の透明性でありダイレクトトレードだと思う。

 

今年も4月にニカラグアを訪問することにしていて、もちろん彼の農園も訪ねる予定だ。サミュエルさんの意向もあり、今回は少しゆっくり彼らと過ごせたらと思っている。

 

 

2018年2月9日
お知らせ

 

カリオモンズコーヒーでは初めてとなるコーヒー以外のホットドリンクメニューがリリースされます。

 

『スパイスミルク』

生姜に数種類のスパイスときび砂糖を加えて作ったシロップにエスプレッソマシンでスチームしたフォームドミルク。仕上げに低温処理されたローカカオニブをグラインドしてふりかけました。

生姜やカルダモン、クローブなどのスパイスとスチームされたなめらかなミルクが身体を芯から温めてくれます。
挽きたてのカカオニブの豊かな香りも心地よいコーヒーを使わないドリンクです。

 

ジンジャーシロップは樺島町のデモッソ・ノット・キーノさまにご協力いただきました。ありがとうございます。

 

1杯500円。コーヒー豆をご購入のお客様は100円にてご注文いただけます。

時津店、大村店ともにお楽しみいただけますので、寒い時期にどうぞお楽しみくださいませ。

 

 

 

2月1日、福岡市警固にMODOO’S COFFEE BREWERSがオープンいたしました。

 

メルボルンでのバリスタ経験を持つバリスタが経営するこちらの店舗では、エアロプレスなどのフィルターコーヒーの他、フラットホワイトやマジックなどオーストラリア発のエスプレッソドリンクも楽しむことができます。

いくつかのフードメニューやビールやワインも提供しており、カフェ利用からバーとしての活用まで幅広く楽しめそうです。

 

今回、カリオモンズコーヒーではコーヒー豆のお手伝いをさせていただきました。

コーヒーシーンがとても熱い福岡エリア、ビルの2階の静かな空間で美味しいコーヒーをお楽しみ下さい!

 

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MODOO’S COFFEE BREWERES(モドゥコーヒーブリューワーズ)

福岡県福岡市中央区警固3丁目1−28 アーバン警固2F

営業時間: 9:00〜22:00

FACEBOOKページ:https://www.facebook.com/mcb.coffee/

 

 

 

 

 

2018年1月31日
イベント

 

にちようなにしよう?『SUNDAY PEOPLE』終了しました。

 

今年初めに亡くなったコーヒー農家サラティエルさんのコーヒーのために慎さんが作ってくれた料理、ひとつひとつにニカラグアに暮らしたサラティエルさんの人柄や生き様が宿るようでした。

 

ニカラグアの食文化のこと、ラ・エスペランサ農園のこと、サラティエルさんのこと、たくさんのお話をたくさんのお客様とすることができ、このイベントを通じて改めてサラティエルさんというコーヒーの作り手の素晴らしさ、その地に根付く文化を生み出した自然の偉大さ、そういったさまざまなことを実感した1日でした。

 

 

同時に、オープンしてしばらくは雨の中多くのお客様にご来店いただいたにも関わらずスムーズに提供できないこともあり、今後僕らの現場でも改善の余地が見つかった機会でもありました。

 

昨日の福岡のイベントから連日ご参加いただいただいたかたや、自前のラ・エスペランサTシャツを作って着てご来店くださった常連さま、たくさんのかたのお支えでとても意味のある素晴らしいイベントにすることができました。ありがとうございます。

 

今回ご協力いただいたアンペキャブルの慎さん、本当にありがとうございました。

明日からはまた通常通りの営業です。

 

 

 

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