2018年4月10日
産地のこと

 

ニカラグア最終日、朝からサミュエルさんが迎えに来てくれ、ラ・エスペランサ農園と彼がお父さんから最初に引き継いだカンバラチェ農園を訪問してきました。

 

カンバラチェ農園はラ・エスペランサ農園の上にあるのですが、車が最後まで行けませんので途中からは徒歩で目指すことになります。

険しい山道を登るだけでもきついのですが、農家さんたちはこれを収穫したコーヒーの実が入った袋を担いで歩くわけですからそのたいへんさは容易に想像できますね。頭が上がりません。

農園の奥まで案内してもらい、現状やこれからのビジョンなどを説明していただきました。

 

最後にはどうしても行きたかったサラティエルさんのお墓へ。周りからは親しみを込めてTio Sala(サラティエルおじさん)と呼ばれていたサラティエルさん。名前の下にEl Tioとも刻んでありました。

当時のことをいろいろと話してくれたサミュエルさんと、また来年もここに来ようと話をして後にしました。

 

 

 

 

 

ルイスさんのオフィスで今年のコーヒーの仕上がりをチェックしてきました。

各農園、収穫量は以前お伝えしたとおり落ちていますが、品質の面では素晴らしいものがそれぞれの農園にきちんとあり、農家さんとともに僕もホッとしています。

今年は各農園でロットまでを細かく指定しての買い付けになりますので本当に評価が高かったものだけがカリオモンズコーヒーにやってくることになります。

 

ラ・エスペランサのサミュエルさんも参加してくれましたので、僕らの評価をその場で彼に伝え、今後のコーヒー生産に活かしてもらえるようルイスさんが丹念にアドバイスする様子が印象的でした。

こうやって直接的でなくとも農園を良くしていくことに貢献できることが、産地でのカッピングする一番の意味でもあります。自分たちもひとりの作り手としての自覚をはっきりと持てる瞬間です。

 

お土産であげた農園名が書かれた扇子がとても気にいられた様子で、持ってポースをとったりいろんな場所に飾ってみたり。新しくお店で販売する予定のTシャツもみんなで着てくれました。

毎年の訪問をメインでサポートしてくれるルイスさんはじめ、カッピングを手伝ってくれるラス・セゴビアスのチームのみなさん、本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

今日はカリオモンズコーヒーでも非常に人気のあるロ・プロメティード農園へ行ってきました。

 

1枚目の写真は農園内で一番標高の高い区画『La Mina』から農園の全景を。

素晴らしい眺めです。大きな木々の下にドット状に並んでいるのが全てコーヒーの木です。

ちなみにMinaというのは、ここはホンジュラスとの国境付近で昔このあたり一帯に埋められた地雷に由来します。もちろん今はありませんよ。

 

この農園でもっとも印象的なのは赤く熟したコーヒーチェリー(コーヒーの実)と花が一緒にあることでしょう。

通常、ニカラグアを含む中米各国のコーヒー農園では花が咲く時期、収穫する時期、というのはある程度決まっています。

しかしこのロ・プロメティード農園では花が咲く時期が定まっていないため、それぞれが熟したタイミングで少しずつ収穫する必要があり、そのぶん作業に手間を要します。

これは赤道直下のコロンビアなどの生産国に見られる様子で、僕もニカラグアではここでしか見たことがありません。

 

1枚目の写真を撮った場所から下に降りて対山のてっぺんまで、散策のレベルを超えた農園散策をし、最後に案内してくれたのは新しく苗を植えていくエリア。苗木用の穴が開けてあるのですが、そこにはコーヒーの果肉やパーチメント(種を包んでいる薄い殻)をコンポストしたオーガニックの肥料が敷かれていました。このように養分を循環しながら無駄を出さないように栽培していくことが、自然を守り、長期的に健全な農園の運営に繋がっていきます。

 

持って行ったモバイルwifiが全く使えないほど電波状況が悪く、険しい斜面での仕事を強いられるこの農園を管理しているシストさん、本当にすごいと思います。

 

 

 

 

 

 

2018年4月7日
産地のこと

 

昨日はセルヒオさんと一緒にエル・ポルベニール農園のコーヒーのカッピング、それから農園訪問をしました。

 

前回の記事で今年は特定のエリアのコーヒーの収穫量が良くない事はお伝えしましたが、セルヒオさんが所有しているこのエリアのコーヒー農園は雨と風の影響で今年全く収穫ができず、1年間頑張って栽培してきて収穫はゼロという自体に見舞われました。

自然と人とで作っていくコーヒー。本当に私たちは美味しいコーヒーを楽しむだけで良いのでしょうか。考えさせられました。

 

ポルベニールのカッピングでは良いものが並び、その中で特に評価の高かった区画のコーヒーを購入させてもらえることになりました。意外にも農園内では標高の高くないエリアですが、その分早く収穫や処理ができていたことが品質に繋がったのだと思います。

 

今年の生産処理の試みなどの説明を受けてからは農園へ。農園管理を行っているアリエルさんと一緒に農園内を散策しました。

ポルベニール農園ではすでに次の収穫に繋がる花が咲きかけていて、あと10日後に雨が降れば咲くだろうとのこと。毎年このくらいに咲くそうです。

昨日訪問したサン・ホセ農園ではあと1ヶ月は待ちたいと言っていたのでニカラグア北部でもかなりペースに差があることが感じられます。

 

農園管理を行っているアリエルさんからは「お前なんか賢そうだな」と謎の褒め言葉をいただきました。

多忙な中に会う時間、カッピングや農園訪問をさせてくれる時間を毎年確保してくれるセルヒオさんたちにはとても感謝しています。僕らも彼らのその努力や親切に応えていかなければいけません。

 

 

 

2018年4月5日
産地のこと

 

ニカラグアについて今回最初に訪問した農園はエウドロさんのサン・ホセ農園。

サン・ホセ農園を主に管理しているロベルトさんから話を聞きながら農園を散策しました。

 

この時期はすでに収穫や生産処理は終わっていて、今は収穫を終えたコーヒーの木の剪定(カットバック)や施肥、農園の点検などを行っています。

2018年の収穫について、産地訪問する前から情報として入っていた通り、度重なる降雨とピッカー(収穫人)不足とで、45年農園を管理しているロベルトさんから「最悪だった」と聞かされました。

特に、サン・ホセとは別にもうひとつ所有している農園は収穫量もかなり落ち込んでいて、その分収穫量あたりの生産コストも上がっているとのことでした。

天候については来年は変わるかもしれませんが、ピッカー不足については政治情勢なども深く関係していて、すぐに解決が見込まれないため農家さんたちの大きな悩みのひとつとなっています。

 

笑顔で談笑しながらも時折深刻な目で話をする彼らが印象的で、後日行うカッピングで品質としてどのような結果が得られるのか、結果をしっかりと本人たちにもお伝えしようと思っています。

 

 

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