2017年3月28日
産地のこと

ニカラグア最終日となった今日は、ルイスさんと一緒にロ・プロメティードへ。

山あり谷ありの悪路をひたすら走っていくエリアですが、それでもこの農園のロケーションを味わうと毎年でも行きたくなります。

農園を散策しながら品種についての説明、問題点、これからのビジョンなどを説明していただきました。

標高が高いと良いコーヒーが採れる。間違いではないのですが、それ故の問題も生じます。

このロ・プロメティードも例外ではなく、コーヒーの木にとっては少し寒すぎる環境の中でいかにコーヒーを栽培していくか、一部のエリアでさまざまな品種のコーヒーの木を植えて試験を行っていました。

一般的にコーヒーの木が育ち収穫が可能になるまでおよそ4年、ここでは寒さの影響で成長が遅いことからさらに2年近くがかかります。ひとつの検証結果が得られるまでに6年、気の遠くなるような作業ですがそれらをしっかりと行っているルイスさん、品質への情熱と将来へのビジョンが感じられました。

 

農園から戻ったあとは今年購入予定のコーヒー豆のカッピング。

ロ・プロメティードはもちろん、ラ・エスペランサやサン・ホセ、ラ・ベンディシオンも並びました。

数は多いですがひとつひとつが今後のカリオモンズコーヒーの商品となりお客様の手に渡る可能性のあるコーヒー豆。集中力を切らさないよう強く意識しながらのカッピングとなりました。

セッションが終わってからも同じコーヒー豆をお湯の硬度を変えて再度カッピング。

水の硬度やpHのコントロールについては日本のコーヒー界でもよく議論されますが、やはり産地でもこの点について非常に興味をもっているようで、カリオモンズコーヒーでも今後取り組みたい課題のひとつでもあります。

 

終わってからは、私がお土産に持ってきていた東彼杵の緑茶を並べて真面目にテイスティング。もちろん2つの硬度の水を使いました。

パパイヤ、松の木、ペパーミントなど、さすがカッピングをしなれている人たちならではの感想がたくさん聞けました。

そんなこんなであっという間に終わった今年のニカラグア滞在、明日からはエルサルバドルに移動します。

 

2017年3月27日
産地のこと

 

二日目は朝からエル・ポルベニールのセルヒオさんとカッピング。

新しい取り組みの説明を受けながら、私たちが購入予定のコーヒーや、スペシャルティコーヒーとして商社へ販売するコーヒー、100時間の発酵過程を経たナチュラル処理のコーヒーなど、さまざまなコーヒーをカッピングさせていただきました。

カッピングの後はそれぞれのコーヒーについての評価や感想を話し、共通する部分、違う部分の発見と自分の評価基準の改善を行いました。

 

常に新しい取り組みを行っているセルヒオさんのところでは毎回なにかしらのユニークなサンプルが出てくるのでいつも新鮮な体験をさせてもらえます。それだけ新たな可能性を探り実践しつづけているからなのですが、この姿勢は普段私たちが焙煎を行うにおいてもとても重要な姿勢とも言えます。

現状に常に疑問を持ち続けることが次のステージへの扉を開くことは明らかで、その連続から今よりもっと良いものがうまれていつしかスタンダードになる。その頃にはまた次のステージの扉が開いている。焙煎に限ったことではありませんが物事を追求するということは一生答えの出ない問題を解き続けるような感覚です。

 

その後はドライバーとして毎年お世話になっていたネクシーさんとエル・ポルベニール農園へ。

農園の管理を行っているガルシアさんの案内のもと、農園を隅々まで歩きました。久しぶりに膝が笑いました。

自然に極力負担をかけないエコロジカルな農園運営を行うセルヒオさん。たくさんの生き物がいるエル・ポルベニール農園では休憩のために立ち止まろうものなら一斉に蟻が足を登ってきます。

そんななか太陽を受けて青々と育つコーヒーの木は、まるでエネルギーの塊のようなそんな印象を受けました。

すでに収穫は終わっていたため静かな雰囲気でしたが、これから一本一本の木を観察しながら剪定などの作業を行っていくそうです。

 

COE(国際品評会)の仕事が忙しい中、時間を割いてくれたセルヒオさんにはとても感謝しています。

私たちにできる恩返しはただひとつ、といったところでしょうか。

 

 

 

4月20日(木)14:00より、長崎市にあるルークプラザホテル様でコーヒーとスイーツのフードペアリングセミナーを開催させていただくこととなりました。

 

(↓以下、ルークプラザホテル様instagramより引用↓)

≪スペシャルコラボイベントのご案内♪≫

「LUKE PLAZA HOTEL」×「KARIOMONS COFFEE ROASTER」

コラボレーションコーヒーセミナーを4月20日(木)に開催!予約開始!

 

「カリオモンズコーヒーのスタッフの方に淹れて頂くこだわりのコーヒー」×「そのコーヒーのためだけに作った当ホテルパティシエ特製スイーツ」が楽しめる!

カリオモンズコーヒーの方とコーヒーとスイーツの相性や美味しい入れ方・楽しみ方を気軽にお話ししながら、自分にぴったりな組み合わせを試したり、探したりできるフードペアリングセミナー

さらに、セミナー後は世界新三大夜景に選ばれた稲佐山からの絶景を眺めながら、自分にぴったりのコーヒーとスイーツをゆっくり堪能♪

 

【18名限定でご参加いただけます!】

開催日:2017年4月20日(木)

開催時間:14:00~(90分)

参加費:2,500円

定員になり次第〆切

 

*応募&詳細はサイトへ*

http://www.lukeplaza.co.jp/news/001/

公式HPのNEWSからもご確認いただけます!

(↑引用ここまで↑)

 

美味しいスイーツと単一農園の個性的なコーヒーとの組み合わせ、みなさまのお越しをお待ちしています。

詳細や参加申し込みはルークプラザホテル様のHPにてご確認くださいませ。

 
2017年3月25日
産地のこと

ニカラグア初日はラ・エスペランサとサン・ホセへ。

農園を案内してもらいながら今年の出来、抱えている問題、将来の展望などを説明していただきました。

数年前からおきているピッカー(収穫人)不足問題は、今年もやはり深刻だそうで、今年でいうと例年の6割ほどの人数で収穫を行わなければいけなかったとのこと。

コスタリカやパナマへの出稼ぎに加え、近年近くの都市にできた植物系の工場では1年通して仕事があるそうで、原則季節労働のピッカーにとってはより魅力的な職業になっているようです。

他にもこのエリア一帯におきているコーヒーの木の問題など、詳しい話を聞きながら農園を散策、その後、サン・ホセのエウドロさんが購入した新しい設備を見せていただきました。

 

彼は小さなニカラグアでは農園主で、これだけの設備を導入するのには大きな覚悟と投資が必要だったと思います。

資金面では、その一部を私たちが毎年訪問してくれコーヒー豆を継続的に高値で買ってくれるから工面できた、と言われました。

私たちからしたら美味しいコーヒーにはそれだけの対価を支払うことは当然なのですが、低すぎる市場価格、継続的でない単発の買い付けといった消費国側の都合に振り回されている農家の姿が表された言葉でした。

ありがたい言葉に喜ぶ一方、お店で提供するコーヒーが『ただ美味しいコーヒー』にならないよう、この言葉の意味も伝えながらお客様に提供していかなければいけないと思っています。

私たちが彼らに支払ったコーヒーの価格は、もとを辿ればお客様が購入してくれたコーヒー豆代。

言い方を変えればカリオモンズコーヒーでコーヒーを買っていただいているお客様全ての協力あってのことだと言えるでしょう。

今年の収穫分からこの機械を使用しているそうで、一層品質の向上が見込まれますね!

 

ラ・エスペランサのサラティエルは着々と息子のサミュエルに農園運営のことを教え、彼自身も大学時代農業を専攻してきた経歴を活かして少しずつシステムを改善しているとのこと。

サビ病をはじめとする病害虫にもオーガニックの薬で対応し、自然を壊さない持続可能な農園運営を目指したいと力強く語ってくれました。

父親から息子へ。これからの発展がますます楽しみなラ・エスペランサ農園です。

 

帰り際、「友達、というより兄弟みたいだ」なんて最高の言葉をもらいながら、ただ日本で美味しいコーヒーを提供するだけでなく、私たちも一人の作り手として彼らと深く関わっていくことが必要だと改めて感じている今回の旅のはじまりです。

2016年4月9日
産地のこと

エルサルバドルでの活動が終わってから、スタッフのアキラ君は日本へ、そして僕はホンジュラスへ向かいました。

一昨年からトライアルとしてお店で取り扱っているラ・チョレラのオルランドさんがいるためで、今回初めてのホンジュラス渡航となりました。

サンペドロスーラの空港に到着してすぐに他のメンバーとも合流し、ドライバーさんにさっそく連れて行ってもらったのはベネフィシオサンタローサ。コパンという地域にあるエクスポーターです。

さっそくカッピングをさせてもらった中に評価が高く個人的にとても気になるコーヒーがあり、エクスポーターの評価も僕以上に高かったことから、今回トライアルロットして購入させていただくことになりました。

コパンにはカプカスという生産者のコミュニティがあり、このカプカスでは約900の小農家がコーヒー栽培を行っています。

共同で使える機械設備や施設、コーヒーの他にもトマトやレモングラス、養殖魚などの産業で、万一災害や不作などでコーヒー生産に支障をきたした場合に別の産業で農家さんたちの生活をカバーする仕組みが構築されていました。

同時に、カプカス内でのコーヒー品評会や情報交換会、品質向上にむけたセミナーなども開催されており、地域一丸となってコーヒー生産に取り組んでいるといった印象を受けました。

さらに、所属する農家さんたちの子どもたちが通える学校のような教育設備や、生産国としてはかなり本格的なカフェテリアなどまでが整備されており、農家さんたちの満足度が高そうに見えたのがとても印象的でした。

 

僕が選んだコーヒーもこのコミュニティに属する農家さんのもので、カッピングの後に実際に農園へ連れて行ってもらうことができました。

それが写真に写るホセ・ルイス・リベラさんが経営するロス・リリオス農園。

リベラさんはちょうど農園にいらっしゃったので、僕のつなたいスペイン語で「あなたのコーヒーは本当に素晴らしかった。僕が購入させていただきます」と直接伝えることができました。

リベラさんもとても嬉しそうで、がっちりとかたい握手をしてくれた感触が今でも手のひらに残っています。

 

畑まで買いに行く、と書けばシンプルなのかもしれませんが、それが成り立つのは農家さんたちとの信頼関係があってのこと。

良いコーヒーがあればその場で本人に「美味しいから買うよ!」と返事をするくらいの熱意を持たないと農家さんが信頼してるわけがありません。

『この人は本当に美味しいものを求めてきているんだな』という姿勢を見てもらうのと同時に、『良いものきちんと評価してちゃんとした金額で買ってくれる』という感情を農家さんに持ってもらえるか、そこが信頼関係の第一歩だと毎年の買い付けの中で感じることができました。

やっぱり最終的には人と人とのお付き合いですので、『僕らも一緒に美味しいコーヒー作りに参加するよ!』くらいの意気込みで産地に行かないといけないなと今回の体験を通して自分にも言い聞かせることができました。

 

すでにホンジュラスのプログラムは終了して帰路についている途中ですが、とても刺激的で収穫のある渡航になったホンジュラス滞在となりました。

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