2016年4月9日
産地のこと

エルサルバドルでの活動が終わってから、スタッフのアキラ君は日本へ、そして僕はホンジュラスへ向かいました。

一昨年からトライアルとしてお店で取り扱っているラ・チョレラのオルランドさんがいるためで、今回初めてのホンジュラス渡航となりました。

サンペドロスーラの空港に到着してすぐに他のメンバーとも合流し、ドライバーさんにさっそく連れて行ってもらったのはベネフィシオサンタローサ。コパンという地域にあるエクスポーターです。

さっそくカッピングをさせてもらった中に評価が高く個人的にとても気になるコーヒーがあり、エクスポーターの評価も僕以上に高かったことから、今回トライアルロットして購入させていただくことになりました。

コパンにはカプカスという生産者のコミュニティがあり、このカプカスでは約900の小農家がコーヒー栽培を行っています。

共同で使える機械設備や施設、コーヒーの他にもトマトやレモングラス、養殖魚などの産業で、万一災害や不作などでコーヒー生産に支障をきたした場合に別の産業で農家さんたちの生活をカバーする仕組みが構築されていました。

同時に、カプカス内でのコーヒー品評会や情報交換会、品質向上にむけたセミナーなども開催されており、地域一丸となってコーヒー生産に取り組んでいるといった印象を受けました。

さらに、所属する農家さんたちの子どもたちが通える学校のような教育設備や、生産国としてはかなり本格的なカフェテリアなどまでが整備されており、農家さんたちの満足度が高そうに見えたのがとても印象的でした。

 

僕が選んだコーヒーもこのコミュニティに属する農家さんのもので、カッピングの後に実際に農園へ連れて行ってもらうことができました。

それが写真に写るホセ・ルイス・リベラさんが経営するロス・リリオス農園。

リベラさんはちょうど農園にいらっしゃったので、僕のつなたいスペイン語で「あなたのコーヒーは本当に素晴らしかった。僕が購入させていただきます」と直接伝えることができました。

リベラさんもとても嬉しそうで、がっちりとかたい握手をしてくれた感触が今でも手のひらに残っています。

 

畑まで買いに行く、と書けばシンプルなのかもしれませんが、それが成り立つのは農家さんたちとの信頼関係があってのこと。

良いコーヒーがあればその場で本人に「美味しいから買うよ!」と返事をするくらいの熱意を持たないと農家さんが信頼してるわけがありません。

『この人は本当に美味しいものを求めてきているんだな』という姿勢を見てもらうのと同時に、『良いものきちんと評価してちゃんとした金額で買ってくれる』という感情を農家さんに持ってもらえるか、そこが信頼関係の第一歩だと毎年の買い付けの中で感じることができました。

やっぱり最終的には人と人とのお付き合いですので、『僕らも一緒に美味しいコーヒー作りに参加するよ!』くらいの意気込みで産地に行かないといけないなと今回の体験を通して自分にも言い聞かせることができました。

 

すでにホンジュラスのプログラムは終了して帰路についている途中ですが、とても刺激的で収穫のある渡航になったホンジュラス滞在となりました。

2016年4月6日
産地のこと

ニカラグアプログラムが終わり、いつものようにエルサルバドルへ移動しました。

滞在先のホテルに着いてすぐにエルミラドール農園のフェルナンドさんが迎えに来てくれ、そのままウェルカムディナーに招待していただきました。

僕らのような一般人では入れないような会員制のクラブ、フェルナンドさん一家は昔から家族で利用されているようで、プールサイドのゆったりとした空間の中、美味しいエルサルバドル料理を楽しみながら疲れを癒すことができました。

不自由はないけれど毎日しゃかりきに働きづめる日本の生活と、どちらが豊かな生活なんだろうと、この旅ではよくそんなことを考えます。

 

翌日からは農園訪問とカッピングを行いました。

エルミラドールをフェルナンドさんに案内していただきながら今年のコーヒーの出来についてや昨年からの変化などのお話を伺い、カッピングではいつものように農園名を伏せた状態で20サンプル以上をカッピングさせていただきましたが、毎年買い付けているエルミラドールやエルタンボールは農園名がわからずとも文句なしに高得点がつくような仕上がりで、今年も彼らの素晴らしいコーヒーをお客様にお届けできると思うと今からワクワクします。

同行しているアキラ君も写真で見るのと実際に五感全体で体験するのとでは大きな違いや発見があったようで、必死にメモを取りながら産地訪問を楽しんでいたようです。

これからはお客様に自分の体験を通してコーヒーのお話ができるので、これまでよりもっとレベルの高いサービスでお客様に接することができると思います。

 

夜はフェルナンドさんのご自宅へお邪魔し、 奥さまのマグダレナさんの手料理を存分に堪能しながら楽しい夜を過ごしました。

毎年目一杯のおもてなしで迎えてくださるフェルナンドさん家族には本当に感謝していますし、この気持ちをきちんと恩返しとして農家さんたちに、そしてこのような活動を継続させてくれるお客様に還元することができるよう、今後ますますお店として成長していきたいと思っています。

 

アキラ君はエルサルバドルで全ての出張プログラムが終わり帰途につきましたが、イトウはこれからホンジュラスへ移動します。

初めて訪問する国となりますが、一昨年からお店で販売しているラ・チョレラの農園主オルランドさんや他の農園を訪問する予定です。

2016年3月26日
産地のこと

ニカラグアではセマナサンタ(=キリストの復活祭)の真っ最中で、この一週間は学校や仕事がお休みとなるところが多いようです。

コーヒー生産の現場では、生き物であるコーヒーが相手である以上最低限の作業はやるようですが、それでも普段よりも作業時間が短かったり極力お休みにしたりするとのこと。

 

今日はまさに休日の予定だったラ・ベンディシオン農園。

農園主のルイスさんが、僕らがくるということで特別に作業日とし、収穫から生産処理、そして乾燥工程までを見学・説明してくれました。

昼食はもちろん定番のルイスさんの奥様のお手製サンドウィッチ。

高い山のてっぺんで食べるサンドウィッチは、もうそれだけでご馳走なのです。

一箇所ずつ案内しながら一つずつ丁寧に説明をしてくれ、僕はもちろん初めて産地に来ているスタッフのアキラ君もたくさんのことを体験し学んでくれたようです。今頃ホテルの部屋で必死に頭を整理していると思います。

良い農園に行ったときはどの農園でも感じることなのですが、僕らの質問に対して瞬時に的確に答えてくれるので、普段からいかにコーヒー栽培や品質に関して真剣に向き合っているかがよくわかります。

P1160804こういった優しさや気遣い、そして情熱に毎年ながらとても感動させられます。

僕らにできる恩返しはいたってシンプルなので、その期待に応えながらお互いに成長できる関係性をより密に築いていきたいと思っています。

 

明日は引き続きルイスさんと一緒に、ただいまカリオモンズコーヒーでも販売中のロ・プロメティード農園を訪問する予定です。

2016年3月24日
産地のこと

ブログで事前にお知らせしておりませんでしたが、今年もコーヒー豆の買い付けのため、ニカラグアへ来ています。

今回はスタッフの近藤アキラが同行しての産地訪問です。

毎年訪問しているニカラグアとエルサルバドル、そして今回は初めてホンジュラスにも行く予定にしています。

しょっぱなから全国的な飛行機トラブルに巻き込まれて一時は産地に到着するかも怪しかったのですが、なんとか無事にニカラグアへ到着することができました。

 

今日はさっそくエル・ポルベニール農園のセルジオさんとともに、今年収穫したてのエル・ポルベニールのカッピングを行いました。

まだ収穫・生産処理したばかりで風味が開ききっていない印象がありましたが、今後しばらくの時間が経つことでしっかりと味が開き、素晴らしい風味を持つコーヒー豆に仕上がることが予測できましたので、今年も素晴らしいコーヒー豆が買えそうだという安心感とともに、どのように風味が発達していくのかとても楽しみにしています。

この、フレッシュすぎて開ききっていない独特の風味を味わうことができるのも収穫期の産地でのみ。

現場に来ないと体験できない味わいですので毎年良い経験になります。

同行しているアキラ君も初日から良い勉強ができていることでしょう。

 

今日は早めに活動を終えましたが、明日からはいよいよ農園訪問が始まりますのでみっちりと充実したスケジュールの毎日になりそうです。

産地からの報告も随時アップしていきますので、更新を楽しみにしててくださいね!

2015年3月31日
産地のこと

エルサルバドル最終日は朝からフェルナンドさんが新しく稼働させようとしている新しいウェットミル(※)を見学させてもらいました。

(※)ウェットミル・・・収穫したコーヒーの実から殻付きのコーヒー豆を取り出す処理を行う場所。

元々は別の会社の持ち物でもあったこの場所は、その会社の倒産後、10年間にわたり手つかずの状態でしたが、フェルナンドさんたちの家族がそれを買い上げ、稼働できるように整備を行っている段階でした。
驚くべきは何と言ってもその広さ!
写真にどう収めればよいのか迷うほどの広大な敷地に、見たこともない規模の大きな処理設備が並んでいて、まるで映画のセットの中に迷い込んだような感覚になりました。

元々、この付近の農園のコーヒー豆を一同に処理をし出荷していた農協であったことからもその設備の規模にも納得がいきます。
それを家族で利用しようとしているフェルナンドさん達のビジョンに圧倒されながらも、長い目で見た今後のコーヒービジネスに向けた投資だということで、先を見据えた大きなプロジェクトでもあることに感銘を受けました。
来年の訪問では実際に稼働しているところが見学できるかと思いますので、すでに来年の訪問が楽しみになっています。

午後からは、いつもお世話になっているクツカチャパ農協に戻り、買い付け予定のコーヒー豆とその他のコーヒー豆のカッピングを行いました。
カッピングは通常、ブラインドカッピング(※)と呼ばれる方法で行われるのですが、農園名を伏せた状態でも最終的に高得点がついたものはフェルナンドさんらカリオモンズコーヒーで取引のある農家さんたちという結果が出て、毎年安定して素晴らしい品質のコーヒー豆を生産している高い技術力とモチベーションに毎回嬉しくなります。
これで自身を持って日本にいるお客様に今年のコーヒー豆を提供できます。
毎年言っていますが、本当に素晴らしい仕上がりですので楽しみにしててくださいね!?

(※)ブラインドカッピング・・・先入観などをなくすために農園名などを隠し、通し番号が打たれた状態のみで行うカッピング 。

いつも思うことなのですが、カッピングは宝探しに似ています。
たくさんのコーヒー豆の中から、素晴らしいコーヒー豆を発見し探し出す。まるで宝箱を探しているようです。
時には見つけたコーヒー豆に既に買い手がついていることもありますが(見つけた宝箱が空っぽのときも時にあるでしょう)、実際に農家さんから譲ってもらえたときは本当に嬉しく、早くお客様に紹介したいという気持ちでいっぱいになります。

今年もそんなコーヒー豆を多く発見できた中米出張になりました。
エルサルバドルプログラムはこれにて終了、あとは帰国を残すのみです。
同行したスタッフの近藤祐加も、またすぐにでも産地に行きたい!と言い出すほどの素晴らしい経験ができたようです。
4月1日からお店は通常営業を再開しますので、是非彼女の話も聞いてみてくださいね。

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