友だちというより・・・
2017年3月25日
産地のこと

ニカラグア初日はラ・エスペランサとサン・ホセへ。

農園を案内してもらいながら今年の出来、抱えている問題、将来の展望などを説明していただきました。

数年前からおきているピッカー(収穫人)不足問題は、今年もやはり深刻だそうで、今年でいうと例年の6割ほどの人数で収穫を行わなければいけなかったとのこと。

コスタリカやパナマへの出稼ぎに加え、近年近くの都市にできた植物系の工場では1年通して仕事があるそうで、原則季節労働のピッカーにとってはより魅力的な職業になっているようです。

他にもこのエリア一帯におきているコーヒーの木の問題など、詳しい話を聞きながら農園を散策、その後、サン・ホセのエウドロさんが購入した新しい設備を見せていただきました。

 

彼は小さなニカラグアでは農園主で、これだけの設備を導入するのには大きな覚悟と投資が必要だったと思います。

資金面では、その一部を私たちが毎年訪問してくれコーヒー豆を継続的に高値で買ってくれるから工面できた、と言われました。

私たちからしたら美味しいコーヒーにはそれだけの対価を支払うことは当然なのですが、低すぎる市場価格、継続的でない単発の買い付けといった消費国側の都合に振り回されている農家の姿が表された言葉でした。

ありがたい言葉に喜ぶ一方、お店で提供するコーヒーが『ただ美味しいコーヒー』にならないよう、この言葉の意味も伝えながらお客様に提供していかなければいけないと思っています。

私たちが彼らに支払ったコーヒーの価格は、もとを辿ればお客様が購入してくれたコーヒー豆代。

言い方を変えればカリオモンズコーヒーでコーヒーを買っていただいているお客様全ての協力あってのことだと言えるでしょう。

今年の収穫分からこの機械を使用しているそうで、一層品質の向上が見込まれますね!

 

ラ・エスペランサのサラティエルは着々と息子のサミュエルに農園運営のことを教え、彼自身も大学時代農業を専攻してきた経歴を活かして少しずつシステムを改善しているとのこと。

サビ病をはじめとする病害虫にもオーガニックの薬で対応し、自然を壊さない持続可能な農園運営を目指したいと力強く語ってくれました。

父親から息子へ。これからの発展がますます楽しみなラ・エスペランサ農園です。

 

帰り際、「友達、というより兄弟みたいだ」なんて最高の言葉をもらいながら、ただ日本で美味しいコーヒーを提供するだけでなく、私たちも一人の作り手として彼らと深く関わっていくことが必要だと改めて感じている今回の旅のはじまりです。


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kariomons

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『すべてのコーヒーが持つ物語』を伝えたい。 カリオモンズコーヒーで取り扱うコーヒー豆のほとんどは、生産国のコーヒー農家から直接買い付けてきたコーヒー豆です。毎年自分たちで生産国のコーヒー農園を訪ね、情熱ある素晴らしい生産者たちから継続的にコーヒー豆を買い付けています。 生産者から消費者まで、私たちが取り扱うコーヒー豆に関わっているすべての人が豊かであるように、その背景までを伝え繋いでいくことが私たちの使命です。
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