イトログ_016
2018年1月8日
イトログ

 

『2017年とこれから』

 

2017年のカリオモンズコーヒーの営業が終了した。

この一年はいろいろな新しいことがあった。

 

買い付けグループの一員として毎年訪問していた産地への渡航を、単独で行くようになった。

受け入れてくれる農家さんたちにも負担がかかるし、治安上のリスクも高くなる。

その分、得られるものも多かった。一人ひとりの農家さんたちとこれまでにないくらいゆっくりと話をすることができた。これまでの訪問で知らなかった、聞き落していた基本的なことも聞け、コーヒーはもちろんのこと、その作り手たちのプライベートな部分に深く関わることができるようになった。

 

お店の動きとしては、5年間カリオモンズコーヒーを支えてくれたこんちゃんがオーストラリアに引っ越した。今はメルボルン郊外のカフェでバリスタとして働いている。

カリオモンズコーヒーにとって大きな柱だった彼女なので、いなくなってしばらくは新しい体制に慣れるまで体力的・精神的にストレスのかかる時期を過ごしたけれど、時間が経つうちに僕も含めそれぞれのスタッフにも彼女がやっていた仕事を自分の仕事として受け入れる自覚が芽生え、今はこれまで以上に良い動きの中で仕事ができている。

 

僕自身も焙煎をまたやるようになり、これまで疑問に思っていたたくさんのことを自分の焙煎の中で検証したり、新しい発見をしたり、久しぶりの現場の仕事にとてもわくわくする毎日を過ごしている。この感覚はしばらく現場を離れたからこそ得られた感覚で、ずっと現場にいても感じることはなかっただろうし、経営ばかりに目を向けていても得られなかった貴重な感覚だと思っている。

 

経営としては、ひとつの目標であった『有給消化率100%』を達成することができた。これは前にもブログに書いた『人生はここにはない』の体現だと思っている。外の世界で自分の人生を過ごしてもらうことで、仕事に対してより明確なビジョンやプライドを持ってもらいたいと思っているからこそ、この有給消化率100%の達成は嬉しい結果となった。

時津と大村と、職場がふたつにわかれたことでチーム内での交流がこれまでに比べて減り、情報共有やトレーニングの曖昧さ、企画の決定実行までのタイムラグが目立つようになった。

思い切って平日を午後オープンに切り替え、午前中の時間を全員で仕事することでかなり解消されたと思っている。働く場所は違えど、同じ意識の中で仕事をすることがチームとして一番大切なことだ。お客様にはご不便をおかけするけれど、チームが同じ意識の中で仕事することは結果的にコーヒーの味としてサービスとしてお客様に還元される。

たまには夜遅くまでトレーニングするのもいいけれど、それは自分たちの意思でやることでお店のプログラムとしてやることではない。

今後も『小さな改革』を繰り返しながらお客様にも、僕らにも、良いお店作りができればと思っている。

 

これからについて、2018年はお店の中だけでなく、僕らがこの街でお店をやっている役割についても考えて行動したいと思っている。

なぜ長崎のこの街でお店をやっているのか、この街にでやることでどう影響を与えれるのか、そしてこの街に何を還元できるのか。自分たちの充実だけを見るのではなく、地域やコミュニティまでを考えたお店作りをやっていきたいと思っている。

このことは恥ずかしながら、僕自身としてこれまであまり意識していなかったことだ。

カリオモンズコーヒーがこの街にある理由なんて考えもしなかったし、地域に何かを還元しようなんてのも思っていなかった。今頃になって僕たちがこの街に与えている影響について考えるようになり、僕たちの世代が動かしていくであろうこの街の未来を意識するようになった。

 

もっともっと学びたいこともあるし習得したい技術もある。知らないといけないこともたくさんある。

山積みのそれらを想像しただけで2018年がどれだけ充実した年になるかがわかる。

 

 


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いとう ひろゆき

いとう ひろゆき

カリオモンズコーヒーロースター代表。主に毎年のコーヒー産地の訪問、現地での買い付けを担当している。 古いもの、道具好き。カレーは毎日でも食べたい。 美味しいコーヒーの良いところは日々に光を与えてくれるところ。飲む人にも。そして携わる人にも。 コーヒーを通じて日々の暮らしの豊かさを考えていく提案を行っている。
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